清水健介 整体・気功院 心身調律研究所

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ライフストーリー:07 負けん気を支えに過ごした-修行時代

患者さんからの「ありがとう」

そんな自分勝手な理由から始めた治療の仕事でしたが、やってみると体について探求するのは面白く、そして何よりも患者さんから「ありがとう」とか、「おかげさまで治りました」、「楽になりました」というお言葉を直接頂けることが嬉しくて、それが更に腕を磨く励みになり、そして腕が上がると更に喜んで頂けるのでもっと学ぶ気になる、という風にしてどんどんとこの仕事にはまっていきました。それは今でも全く変わりません。

今ではこの仕事こそが自分にとって天職だった。あの時の選択は間違っていなかった。と、そう感じています。

問診の様子

職人気質な師匠

この時、師事していた先生はすごく腕がよいと評判で、本も何冊も書いている有名な方だったので、北海道から沖縄まで全国から様々な症状を抱えた患者さんが毎日何十人もいらしていました。その中には普通の治療院にいらっしゃる様な方ばかりでなく、余命宣告を受けた重病の方達もいらしたし、「現代医学では治療法がない」と病院でさじを投げられたような方達も大勢いらっしゃいました。

職人気質なとても厳しい先生だったので、色々と大変なこともありましたが、そんな環境で修行を積ませて頂いたことは、今考えるととてもありがたいことでした。

先生は教え方も昔風で、あまり懇切丁寧な指導はせず、「色んな体を心をこめて触っていればそのうち分かる」というスタイルでしたので、自分の感覚を頼りに試行錯誤しながら色々工夫して、自分で学ぶことを覚えました。開けると怒られる院長室のカーテンを1センチくらい開けて、すき間から何をやっているのか「目」で観て学んだことも一杯あります。

「未病」を治すことの大切さ

ここで学んだことを書き出せばキリがありませんが、例えば胃が本当に悪くなると体のどこにどういう反応が出るのか、とか、強烈なストレスを受けると体はどの様になるのか、とか、腎臓を痛めるとどんな症状がでるのか、ということもこの手で触って、この目で見てきましたし、同じ腰痛といっても、それが筋肉や骨格や姿勢の問題からくるのか、内臓の問題からくるのか、打撲からくるのか、あるいはストレスや心の問題からくるのかで治し方は全然違って、ただ痛い所をもむなんていうことではお話にならない、という様なことも身をもって学びました。

そして何よりここでの経験から、「病気になってしまってから治すのがどれだけ大変か」を心から実感しました。だからこそ、「病気にならないようにする」ことの大切さや、病気ではないけどちょっと調子が悪い「未病」のうちに体をケアしてあげることの大切さを、皆さんにも知って頂きたいと思っていますし、それは僕のライフワークだとも感じています。

その様にして二年半が過ぎる頃、そろそろ腕に自信も付いたので、独立するためにその治療院を辞めました。