清水健介 整体・気功院 心身調律研究所

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ライフストーリー:02 旅に目覚める 寝袋ひとつで沖縄へ

南の果て、波照間島へ

そんな風に、何の立派な目的もなく始まった大学生活だったので、すぐに授業にも飽き、所属していたコンパスキーサークルにも面白みがなくなった頃、ふと思いついて、寝袋一つを抱えて沖縄へ旅立ちました。東京から船に揺られ、那覇の公園で夜を過ごした後、とりあえず一番遠い所に行ってみようと、船をのりつぎ石垣島へ、そして南の果て、波照間島へ。

そして、ここでの出会いが僕の人生を大きく変えました。

波照間島

こんな世界があるのか!

あの頃、波照間では砂浜に多くの人達がキャンプをしていて、自転車部やワンダーフォーゲルなどの合宿中の大学生達や、キックボードで日本一周している旅人、仕事をやめてふらりと島にやってきた人、夏は北海道で昆布を取り、冬は沖縄でサトウキビを刈る、というように季節につれて日本国内を上下している季節労働の若者達、休暇をとって遊びにきている会社員や看護婦さん、民宿で働いているアウトドア好きのお兄さん、他にも島の民宿に泊まっているお客さんなどが、夜な夜な皆で集まっては、火を焚いて酒をのみ、星をながめ、波の音を聴きながら様々な話をしたものでした。僕はここで、この人達の中で、長いこと失っていた「心の安らぎ」と「自由」を思い出しました。

そして「こんな世界があるのか」、「こんな人達がいるのか」と、見るもの、聞くこと、全てが衝撃で新鮮でした。ほんの一二週間のことだったけれど、そんな皆の間でも、恋がいくつかめばえたり、色々な出会いと別れがあったり、今思い返してみても本当に大切な思い出です。

代わり映えしない日々

波照間島を後にして、与那国や他の八重山の島々、慶良間諸島など、気の向くままに沖縄の島々を点々とした後東京に戻ると、待っていたのは代わり映えのしない日々でした。

大学にいるのは自分と同じ、いいとこの嬢ちゃん坊っちゃんばっかりで何の面白味もなく、相変わらず家では気が休まらず。そして、いつの間にか僕にとって東京は「適当な成績をとって、旅に出るためのお金を稼ぐ」、ただそれだけのための場所となってゆきました。

中国、チベット、ネパールへ

休みがくる度にできる限り長く旅立ちました。沖縄の前に北海道はバイクで周っていて、日本の北と南は行ったので、「じゃあ今度は外に出よう。フィリピンてどんな所だろう?タイはどんな所だろう?どんな面白い人たちに出会えるだろう?」と東南アジアへ。そこで出会った人達がまた面白くて、さらに深みにはまり、次は中国、チベット、ネパールへ。恋をしたり、親友ができたり。そして、インドへ。南アフリカへ。

と、どんどん旅に漬かっていきました。
「生きている」ことを実感できたのは、旅をしている時だけでした。