施術について お腹

「お腹」の疲れは
身体の歪みを引き起こす

経験上、外傷や事故、手術や過度な運動によって引き起こされた体の歪み以外の、殆どの体のアンバランスは「おなか」の疲れやアンバランスから起きているよう印象を持っています。

「生活の乱れ」が「内臓の疲れ」を産み、その「内臓の疲れ」が今度は「体の歪み」をつくっていく、というのが典型的な体の不調を引き起こすパターンではないかと思っています。

このため、「せぼね」を整えるだけでなく、「おなか」を整えることが非常に大切だと考え、これを施術の大きな柱の一つとしています。ごく一部の流派をのぞき、「おなか」をメインにした手技療法はあまりないようなので、これは他の治療院との大きな違いと言えるかもしれません。

内臓は体全体とつながっているだけでなく、私たちの感情とも深くつながっていて、内蔵の状態はココロとカラダ全てに強く影響を与えます。

英語では意思が強い人のことを、「あいつはガッツ(=腸)がある」と表現しますが、実際に腸が弱っていると体の力が抜けた様な感じになります。それは、お腹を下した時のことを思い返せば納得できると思います。

またストレスを感じると胃がキリキリするという話はよく耳にしますし、肝臓が弱っていると、目が疲れやすかったり、イライラしやすかったりします。

緊張状態が続いてお腹がガチガチになっている方は、不安になったり眠れなかったりということがよくありますが、お腹がゆるむとココロも緩むようで、眠れるようになったり、ストレスを感じにくくなったりするのは不思議なものです。

私たちはイラっとした時、何か言いたいのを、グッとこらえることがあります。体に敏感になると分かることですが、実は私たちはその時、精神的にこらえるだけではなく、実際に筋肉をグッと緊張させてこらえています。つまり私たちが感情を抑え込む時、それは体の緊張としてどこかに現れます。そしてそれは大抵の場合「おなか」です。

その様にして押さえ込まれた感情は、きちんとそれに向き合って、受け止めて解消してあげれば、体の緊張とともに消えていきますが、気が付かない振りをしたり、抑え込んだりすると、どんどんと溜まっていきます。

(もしこれが本当かどうか試してみたければ、強いストレスを抱えた方や、緊張状態の続いている方の「おなか」を触ってみてください。きっとガチガチになっていることに気が付くと思います。)

内臓はざっくり言うと腹筋と背筋の間に、腹膜という「袋」に包まれて過ごしています。私たちがリラックスした状態にある時は、内臓はゆったりと自由に活動することができます。

しかし「おなか」に緊張がたまると、この動きが制限され、内蔵の活発な動きをさまたげることになります。

これがストレスが内臓に悪影響を及ぼす仕組みのひとつだと僕は考えています。そして、内臓は左右非対称にできているので、その様な「内臓の歪み」が、更に「体の歪み」をつくりだしてゆくことになります。

それは逆に言えば、「おなか」を調整することで、「内蔵を活性化」することができる。ということですし、また「体の歪み」も「おなか」を調整することでとれてくる、ということでもあります。

たとえば、腰痛の原因がお腹にあることも非常に多く、「おなか」を調整すると腰の痛みがとれることはよくあることです。またトラウマやストレスなども「おなか」に溜まっていることが多く、「おなか」が変わるとココロの在り方も変わってくるように感じています。

健康な生活を送るコツ

テーマ:食事その2

「食欲」と「空腹」の違いを知る

「お腹が空いた時に食べる」というのは簡単そうに聞こえますが、実は意外とそうでもありません。

というのは、人間には「食欲」が備わっていて、お腹は空いてはいないけど「食べたい」時があるからです。それは純粋にあまりにも美味しそうだから食べたくなる、ということもありますが、それ以外にもう少し深い問題もあるような気がしています。

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忙しく過ごしていると、考えすぎて頭が止らなくなることがあります。そんな時に何かを食べると、「気」や「血」が、胃や腸や他の消化器官に落ちてきて、頭にエネルギーがまわらなくなり、頭が休まります。強いストレスがかかった時など、無性に食べたくて止まらなくなることがあるのはこのためです。

これは恐らく脳や頭を過剰な負荷からまもるための防衛本能なのだと思いますが、頭をまもるかわりに消化器官に余計な負担をかけることになります。これが原因で胃腸や肝臓を痛めている方は、本当にとても多いです。

この対処法としては、「食欲」と「空腹」を見分けること。今私たちが「食べたい」と思っているのは、「お腹が空いている」から、「体が必要としているから」なのか、それとも「私たちの心や体がストレスを感じているから」なのか、知ること。そして、もしストレスがかかっていることに気付いたならば、そのストレスを別の方法で解消してあげること。これに尽きます。

スポーツなど好きな方法で体を動かしたり、瞑想やヨガ、散歩などでリラックスしたり、何でもよいです。何でもよいのでご自分に一番合ったリラックス法を見つけてあげて下さい。そしてどんなに少なくとも、週に一回一時間はそのためにあててあげて下さい。

その一時間が命を何年も延ばすことになるとしたら、決して無駄な時間の使い方ではないのではないでしょうか?